Whats New

  • IPPM-OWSイベント「コウノトリまつり2024」開催!
    2024/02/25

    IPPM-OWSイベント「コウノトリまつり2024」開催!

    コウノトリの放鳥開始から18年たち、現在野外には380羽を超えるコウノトリが国内に生息し、繁殖地は12府県に拡大している。しかし、まだ広く一般にコウノトリの保全の状況が知られているとはいえない。そこで、今年のIPPMイベントではコウノトリに興味がない人がコウノトリの生態や保全の取り組みについて知ってもらうことを狙いとし、親しみやすい「コウノトリまつり2024」を東京動物園協会と共催で開催します。

    日  時:2024年3月9日(土)(11:30)~16:00
               10日 (日)   9:30~16:00
    開催場所:多摩動物公園 正門前広場(雨天時:ウォッチングセンター内)

    詳細は以下のURLから確認ください。
    https://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=event&inst=tama&link_num=28433



  • 「コウノトリ保全セミナー2023 コウノトリ保全活動の最前線!~再導入個体群の管理と課題~」の動画を配信いたします!
    2023/04/17

    「コウノトリ保全セミナー2023 コウノトリ保全活動の最前線!~再導入個体群の管理と課題~」の動画を配信いたします!

    2023年1月22日(日)に開催いたしました。「コウノトリ保全セミナー2023~コウノトリ保全活動の最前線!~再導入個体群の管理と課題」の動画を期間限定で配信いたします!
    期間:4月~6月末

    【配信動画はこちらのアドレスから】→ https://youtu.be/8vFw-qzg3pY

    当日は約150名の方々に参加いただき、ありがとうございました。
    また、多くの方から配信についての問い合わせが届いておりました。
    少し時間がかかりましたが、動画と講演の和訳について編集を終えましたので配信いたします。

    今後もIPPM-OWSではセミナーなどを通してコウノトリの保全活動について普及啓発を行ってまいります。

    【講演者の要旨と翻訳はPDFからダウンロードをお願いいたします。】


  • コウノトリ保全セミナー2023開催について
    2022/12/13

    コウノトリ保全セミナー2023開催について

     IPPM-OWSコウノトリ保全セミナー2023 
     コウノトリ保全活動の最前線!」
     ~再導入個体群の管理と課題~

     2013年に設立されたコウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル(以下「IPPM-OWS」という)。では、コウノトリの飼育施設、放鳥を行う地方自治体、繁殖地がある地方自治体等が協力しながら、コウノトリの保全にかかわる生息域内・外の課題解決を目指している。
    IPPM‐OWSは、行動目標として2015年に「東京宣言2015」を採択し、2016年から2018年までの活動を行った。さらに繁殖地の広がりとともに生じた新たな課題を関係機関が連携して解決しながらコウノトリの保全をさらに推し進めるため、2020年に「コウノトリ保全方針」を策定した。
     今回のセミナーでは「コウノトリ保全方針」にもとづいてIPPM-OWSが行ってきたコウノトリの個体群管理の最新の成果や課題について取り上げる。海外で行われている希少鳥類の保全活動の事例としてカリフォルニアコンドルの個体群管理についても紹介し、今後のコウノトリ個体群管理の方向性についてディスカッションする。

    1 主催:コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル(IPPM-OWS)

    2 日 時:2023年1月22日(日)
          13時00分~15時30分

    3 開催方式:オンライン

           参加無料

    4 内 容
      講演1 「IPPM‐OWSによるコウノトリ保全活動」 
      発表者:高見 一利
          豊橋総合動植物公園 動植物園長・IPPM-OWS 代表  

      講演2 「コウノトリ個体群の遺伝的管理のこれまでとこれから」
      発表者:内藤 和明 
          兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科 准教授

      講演3 「カリフォルニアコンドルの再導入と個体群管理」
      発表者:Oliver Ryder
         (San Diego zoo)               
          英語→日本語通訳あり

      ディスカッション                    
         出演者:高見一利・内藤和明・Oliver Ryder

    5 共催・後援
      (1) 共催
        ・公益財団法人東京動物園協会
      (2) 後援
        ・公益社団法人日本動物園水族館協会
        ・豊橋市(豊橋総合動植物公園)
        ・兵庫県立コウノトリの郷公園
        ・兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科

    6 助成
      このセミナーの一部は、公益信託サントリー世界愛鳥基金の助成により開催いたします。

    7 申込方法
     【オンライン】
      IPPM‐OWSの以下の申込フォームアドレス、もしくはQRコードから申し込みをお願いいたします。
      
    https://4707f922.form.kintoneapp.com/public/ef2b5480d6467e31d627b2059d6e9b25e7a7079fb94f706f4a6fea807d58a18a


     【定員】150名(先着順)

     【締 切】1月15日(日)送信分まで有効



  • 2022年度コウノトリ保全研修(足環装着に関する研修会)を開催しました!
    2022/09/21

    2022年度コウノトリ保全研修(足環装着に関する研修会)を開催しました!

    IPPM‐OWSでは毎年コウノトリの保全に関する様々な技術向上を目的に「コウノトリ保全研修会」を行っています。
    今回は「野外個体への足環装着に関する研修」がどのような様子なのかを知っていただくために、研修に参加された方のお話を掲載いたします。今後も、コウノトリの保全の取り組みの1つとして、様々な課題に対応した研修会を開催していきます。

    【足環装着研修に参加して 葛西臨海水族園 杉本悠真】
    今年、葛西臨海水族園からは私も含め5名が足環装着研修に参加しました。葛西臨海水族園では2013年から1羽のコウノトリを飼育しています。なぜ1羽のみ飼育している水族館から5名も参加したのか?2年前、関東で初めて野外の巣のなかにいるヒナに足環が装着されました。そして昨年、当園に初めて野外個体が舞い降り、より身近な存在となりました。今年はついに国内の野外個体数が300羽を超え、今後関東においても対応を求められることが増えていくものと思われます。こういった背景の中、対応を求められた時の備えとして研修に参加することにしました。研修内容は、1日目は座学で、2日目は野外巣塔で実際の現場作業に参加するというものでした。座学では人形のコウノトリやスタッフの方々で作られた巣を使用し、現場での流れを丁寧に教えて頂きました。足環は今まで使用したことがなかったタイプだったので、実際に手に取り練習出来たことは非常に良かったです。2日目はいよいよ野外のヒナに対して足環を装着することになり、作業車のリフトに同行し徐々に高くなる景色に少しドキドキしながら、足環装着の一連の流れを経験することが出来ました。今回の研修では足環装着の経験ができたことだけではなく、今までの取り組みや、遺伝的多様性の確保や餌となる淡水魚の不足など、全国的に数を増やしていく中で生じるこれからの課題も知ることができ、学びの多い2日間となりました。今回の研修が良い備えとなりましたので、関東での対応を求められた時は活かしていきたいと思います。
    (写真提供:葛西臨海水族園)
  • コウノトリの国内の野外個体数が300羽を超えました!
    2022/08/24

    コウノトリの国内の野外個体数が300羽を超えました!

    2022年7月末までに野外コウノトリが300羽を超えたことが確認されました。2005年に兵庫県で放鳥が始まり、12年後の2017年に100羽に到達、さらに3年後の2020年に200羽を超えていました。
    IPPM-OWSでは、2013年の設立以来、コウノトリの遺伝的多様性の維持・向上を図るため、毎年、飼育下でのペア形成・繁殖のための飼育管理計画や野外への放鳥計画を立案してきました。これらの計画をもとに、IPPM-OWS加盟機関・施設がそれぞれ飼育下での繁殖や野外への放鳥に取り組んできています。個体群管理や調査のため、放鳥個体や野外で孵化・成長したほぼすべての個体には足環が装着されていますが、この足環はIPPM-OWSや兵庫県立コウノトリの郷公園が購入し、各機関・施設が装着してきたものです。300という数が把握されているのは、足環装着が地道に続けられてきた成果と言えるでしょう。
    しかし、個体数が順調に増加している一方、繁殖場所の確保、採餌環境のさらなる整備、人工物による事故への対策など、様々な課題も明らかになってきています。IPPM-OWSでは、今後も各加盟機関・施設の協力により、これらの課題の解決を図るとともに、野外個体群の状況を把握しながら、コウノトリの個体群が安定的に維持されるよう努力を継続していきます。

    関連記事
    野外コウノトリ300羽到達について | 兵庫県立コウノトリの郷公園 (satokouen.jp)https://satokouen.jp/posts_announce/15470.html